補聴器について
補聴器外来
当院では補聴器を検討されている方にむけて、補聴器専門業者の協力のもと、専用の外来時間を設けています。
補聴器に関するどんな些細な疑問をも解消し、十分な相談と試用期間を経てから購入を検討していただけるようにしています。
通常の外来診察時に、希望の方に予約をとり、案内させていただきます。
補聴器外来日
毎月 第2・4水曜日 10:00~(予約制)
補聴器の適応となる方
補聴器の使用開始には決まった基準はなく、周りの方との会話やテレビの音など、日常生活での音が聞こえにくい・わかりにくいと感じれば、使いどきです。
意外に思われかもしれませんが、難聴が軽い方ほど補聴器の効果を感じやすく、聞こえ方に左右差がある場合は、まずは良い側に使用するのが推奨されます。
補聴器の役割・種類
補聴器は、マイクから入ってきた音を聞こえやすく調整し、イヤホンから出力する機器です。
最大の特徴は、聞こえにくい音だけを補助するなど、個人に合わせて調整できることです。
補聴器の主なタイプは、耳かけ型、耳あな型、ポケット型の3種類です。
耳かけ型、耳あな型が特に普及していますが、それぞれに利点と欠点があり、状況により選択することになります。
補聴器は普及価格帯では、片耳10~15万円程度となり、高価格帯では50万円程度のものもあります。
値段が高いほど、良い補聴器というわけでなく、多くの場合、普及価格帯で十分な聴力が得られます。
自身に合う補聴器との出会い方
補聴器の使い始めでは、雑音が耳に入りやすく、とてもうるさく感じます。
慣れるまでは1~2ヶ月かかることが一般的であり、この期間にあきらめてしまったり、雑音を減らすために購入店で音量を下げるように設定してしまうことがあり、良い補聴器にするチャンスを逃す可能性があります。
自身にあう良い補聴器にするには、試用期間中や購入後、日中にできるだけ長い時間使用し、耳を補聴器になれさせることがとても重要になります。
耳鼻科への受診が勧められる理由
聞こえにくい(難聴)の原因には、耳あかが詰まっている場合や、中耳炎を罹患している場合など、補聴器以外の治療が可能な場合があります。
また、聴力の結果によっては、公的な補助を受けられる場合があり、必要に応じて書類の作成を行います。
購入後にも、疼痛や炎症などのトラブルを避けるために、定期的な通院を推奨しています。
公的補助について
身体障害者(聴覚障害者)の認定を受け、障害者手帳を持つ方であれば、市町村などに相談して福祉対応補聴器の支給などを受けられる場合があります。
必要な書類を自身で市町村にて取得していただき、当院で記載・作成することもできます。